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スペインのバルとは?
スペインのバルとは?

BARと書いてスペイン語で「バル」と読む。イタリア語のように「バール」と言われることもあるが、私には「バル」と聞こえるので「バル」と呼ぶことにします。

まずは朝のコーヒーに始まり ―朝から酒を飲んでも全く問題ないのですが―、正午過ぎには帰宅途中に食前酒代わりの一杯。夕方の買物や散歩の合間にもコーヒーやビールを、そして夕食後は顔見知りとの歓談を肴にまたまた一杯と、スペイン人の飲むものならおよそ何でもある、といっても過言ではないのがバル。飲みものが何でもあるということは、必然的に食べ物も揃っているということで、さすがにこちらはスペイン人の口にするものなら何でも、とはいかないものの、トーストから酒のつまみまで実に様々。生活習慣に根ざしたスペインのバルは、1日の中で実に多様な役割を果たしていて、常にバルに来る人々にコミュニケーションの場を提供しながらも、その時々で違った表情を見せる、そんな店舗なのです。

だから、もしあなたがバルに行けば、今という時間のスペイン人やその生活の一端に接することができる、と私は考えています。それは、美術館へ行けばピカソの絵を見ることができ、バルセロナという街を歩けばガウディの建築に触れられるのと同じこと。
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BARを求めてスペインへ
スペインに行けばバルはどんな小さな村にでもあり、誰もが当たり前に利用するので、あまりに当たり前すぎて、バルの存在はいわば背景や空気のようなものなのです。だから、バルの存在や意味について考えようなどという人などあまりいないかと思いますが、私にとっては「スペインはバルの国」なのです。あの騒々しいバルのカウンターにもたれかかって、あるいは教会の前の小さな広場に設けられたテラスに腰掛けてゆっくりとグラスを傾けていると、何とも言い難い心地よさとともに「スペインにいる!」という実感が沸いてくるのです。そこで私は、2000年の2月上旬から3月上旬にかけての約1ヶ月と少々の間、スペイン南部アンダルシア地方の街グラナダに赴き、朝から晩までスペインのバルに入り浸り、飲んでは尋ね、食べては調べ、観ては考えることで、「スペインのバルとは何か」についてまとめてみようと思い立ちました。
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このホームページについて
時間が経つのは早いもので、バルを調べるためのスペイン滞在から帰国して、随分と時間が流れてしまいましたが、日本での忙しいサラリーマン生活の合間を縫って、「スペインのバルがわかる本」をまとめることができました。内容は主に、スペインのバルに魅せられ、バルがスペインで最も魅力ある文化の一つだと信じて疑わない私が、約1ヶ月間、朝から晩までバルに入り浸り、飲んでは尋ね、食べては調べ、観ては考えた記録です。

この本は、これからスペインへ行ってスペイン人の生活を垣間見たいと考えている人には、バルに入っても困らないような「2冊目のガイドブック」として、スペインから帰ってきた人には様々な記憶を思い起こさせる「読み物」として、スペインやスペイン料理が好きな人には有用な「参考書」として、また、これから地中海風の居酒屋でも開こうかという人には読んで損のない「記録集」として、そして都市や地域の計画にたずさわる人や高齢化社会の問題に取り組む人にも示唆的な「報告書」として読んでいただけるのではないだろうか、というのが私の希望的な期待なのです。

そこで、この「スペインのバルがわかる本」の販売を行うと同時に、一部を「スペインのバルがわかるWEB」で公開しています。ぜひ皆様に読んでいただき、バルを、スペインを、そして生活を愉しむための参考にしていただければ幸いです。
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