カウンターで飲む場合は、基本的には即金制であるが、代金を支払うタイミングは特に決められているわけではない。 もっとも一般的なのは、出された飲食物と引換えに代金を支払うケースで、その際に金額がわからないときは、 "¿Cuánto es?" または "¿Cuánto vale?"(複数人分を払うときは"¿Cuántos son?") などと値段を尋ねる。 また、店を出るときにまとめて払っても問題はなく、そのときは同じように、 "¿Cuántos son?"や"¿Cuánto vale?" と訊いてもよいし、 "¡Cóbrame!"などと言うこともある。カウンターで飲む場合、よほど高級な店でない限り、特にチップの類は必要ないように思われる。もちろん、払っても何の問題もない。 一方、テラスなどのテーブル席で、ウェイターcamareroがサービスをしてくれるときは、支払いは後になる。この場合は、ウェイターに対し、空中で字を書くようにして合図を送るか、 "La cuenta, por favor." などと言って勘定を頼む。すると、請求書(兼領収書)と小皿を持ってくるので、その上に代金を置き、清算をしてもらう。このとき、お釣りが必要な場合はウェイターが再び釣りを持ってくる。このように、ウェイターのサービスを受ける場合は、お釣のなかから適当な額のチップを置いていってもよいが、チップを置かなかったからといって、嫌な顔をされるようなことはそれほどない。 |